15th選抜発表を受けて

 こんばんは。

 前回の更新から、かなり間が空いてしまいましたが、昨日「乃木坂工事中」にて15thシングルの選抜発表がありましたので、そのことに少し触れておきたいと思い、記事を書きます。

 15thシングルで、玲香さんは2列目10番(上手端)のポジションが与えられました。前作まで2作つづけて3列目でしたので、今作では1列前に来たということになります。また、これにより福神への復帰も果たしました(今回は10福神)。

 玲香さんのコメントは、前作前々作と福神から落ちていたことで、それまで甘えていた自分自身について見つめ直すことができた。その成果を、夏から6年目に入り、3期生も加入し、大きく変化するであろう(してほしい)グループにおいて、発揮できるように頑張りたい、とのことでした。

 この、自分自身について見つめ直す、ということに関して、少し前になりますが、今年の3月末に発売された雑誌UPDATE Girls vol.003の中のインタビューで興味深いことを言っていたので、以下引用します。
音楽もダンスも自分の好みのジャンルや系統とは違うし、ファッションに関しても、自分に似合う色ではなかったりする。たぶん、アイドルらしい、かわいい感じではないんですよね。でも、そこになじもうとは思ってないし、自分の個性を殺すよりも、持ち続けたほうがいいなと思ってて。最近、アイドルに寄せる必要はないなと思えるようになったんです。
 アイドル、特に大所帯のグループに属するアイドルというのは、なかなか自分を見定めることが難しいのではないか、と思うことがあります。活動は多岐にわたり、自分だけのために周りが動くわけではありません。そうするとおのずと、仕事によって合う合わない、得手不得手、という相性の問題は必ずついてまわります。そのうえで、運営やファン、あるいはより外部の声によって比較もされますし、また中にいる自分たち自身でもしてしまうでしょう。メンバーは仲間ですが、時にはライバルです。自分の好き嫌い、強みや弱みを把握していないと、そうした比較が、時に惑わせてしまうかもしれません。人間の魅力は多面的なものですが、そのことを忘れて、なにか一部分の評価にとらわれてしまうかもしれません。だからこそ、自分を見つめて、個性を認識し、それを活かすように努めることは極めて重要なことだと思うのです。

 乃木坂46は、個々のメンバーの得手不得手を度外視し、個性の枝葉をできるだけ切り落として同じ方向に向かってがんばろう、という段階のグループではありません。もう、プリンシパルの時代は終わりました。

 昨年あたりから、個人個人がそれぞれのフィールドで活躍する機会が格段に増え、ラジオ、舞台、バラエティ、モデル、新聞・雑誌連載、歌番組、いろいろな場所で異なるメンバーを見るようになりました。

 そして、それは同時に、個人個人の責任の増大ということでもあります。みんなで同じことをしなくなった分、一人一人が自分を見つめて、自発的に動くことが求められるようになりました。

 玲香さんは先の雑誌の中で以下のように発言しています。
そろそろ待つだけじゃなく、自分で動いてつかみに行かないといけない年齢になってきたなって思ってて。自分からアピールするのはほんっっっとに苦手なんですけど(笑)、できないなりに頑張って、自分から行動を起こしていきたいなと思いますね
 先日の舞台じょしらく弐は、立候補制でした。立候補するかしないか、どちらの選択が正しいのかは、メンバーによって違うはずです。玲香さんは立候補しました。女優を目指す彼女にとって、昨年の秋から「すべての犬は天国へ行く」「リボンの騎士」の2作品に出演したことは自分を見つめる上でとても重要な出来事であったことは間違いありません。それを踏まえた結果の一つが、立候補であったのだと思います。彼女は女優という夢に向かって着実に歩みを進めています。

 各々のメンバーの個性の発揮は、グループとしての色やまとまりが失われることと同義ではない、と私は信じています。みんながみんな同じことをしなくとも、それぞれのメンバーが、互いに異なる「それぞれの椅子」に座っていたとしても、乃木坂46というグループの色はあります。それがどんな色になるのか。一人一人の活躍がグループに還元される、と多くのメンバーが口にしています。その成果を一つの面から測る絶好の機会として全国ツアーがあります。だから、私は15thの期間が興味深いし、楽しみです。そして、その中で、玲香さんが一個人として、またキャプテンとしてどのような活躍をするのか、いまからとてもワクワクしています。

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