「リボンの騎士」DVDが発売されたよ!

 こんにちは。昨年11月12日から17日に東京の赤坂ACTシアター、12月3日から6日に大阪のシアターBRAVA!にて上演され、好評を博したミュージカル「リボンの騎士」がこのたびDVDとなりましたので、桜井玲香さん推しの当ブログでも宣伝をします。
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 手塚治虫原作で誰もがそのタイトルを知るような有名な作品ではありますが、内容を知らないという方のために、まずはじめに「リボンの騎士」のあらすじを引用します。
天使のいたずらで、男の心と女の心、2つの心を持って生まれてきたサファイアは、女の子なのにシルバーランドの王子として育てられる。成長した彼女は隣国のフランツ王子に恋をし、2つの心の間でゆれうごく・・・。我が子を国王にと目論む大公達の陰謀も知らずに、即位式の場で自分が女の子であることを告白するサファイア。国外追放の身となったサファイアは、危ういところを海賊ブラッドに救われ、リボンの騎士”となって王国にはびこる悪と闘うことを決意。一方、魔女の館では、おてんば娘のへケートを立派な魔女にするために、ヘル夫人がサファイアから“女の心”を抜き取ろうと手ぐすねを引いて待っていた・・・。
(なかよし60周年記念公演 ミュージカル「リボンの騎士」より)

 桜井玲香さんが演じたのは、魔女の娘ヘケート。魔法でつくられたため心が未熟で、恋愛感情がわかりません。頑是ない子供のごとく、無邪気で純粋で好奇心の旺盛な子です。魔女の娘だからといって決して型にはめたようなわかりやすい悪役ではありません。母親のヘル夫人とともに、サファイアたちを引っ掻き回し、ときには引っ搔き回され、心を育てていきます。優しさや愛情とはなにか。サファイアと対照的に描かれ、物語を通じて成長していく、もう一人の主人公といっても良いでしょう。
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 この作品において、ヘケートは異色の存在であり、いわばアクセントになっています。物語は基本的に王位継承を巡る話なので、大多数の登場人物の立ち居振る舞いや口調、衣装は優雅で上品であるのに対して、ヘケートは気持ちを態度にハッキリあらわす粗野な性格であり、衣装も刺激的です。
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 しかしながら、反抗期の子どもらしさを感じさせるそのキャラクターはある意味でかわいらしく、ヘケートは作中随一の萌えキャラともいえます。玲香さんの、キャラクターの天真爛漫さを最大限に引き立てる演技は見事です。個人的に、ヘケートは作中もっとも生き生きした魅力的な登場人物であると思います。
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 そして、違いといえば、ミュージカルの目玉である歌にも違いが現れています。ヘケートの歌は他と異なるロック調なのです。そうした曲調もあって、普段の乃木坂のライブでは聴くことのできない玲香さんの歌声を楽しむことができます。

 特に登場曲はラスト、高音のロングトーンが絶妙で、玲香さんの歌唱力の高さを堪能することができるでしょう。「悪魔の娘よ文句ある?」というフレーズも耳から離れなくなるはずです。

 歌に関しては、さらに、母親のヘル夫人役のはいだしょうこさん(元タカラジェンヌ、うたのおねえさん)の歌声が絶品で、これに必死にくらいついてのデュエットもありますから、聴きどころたっぷりです。
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 そして、最後に本編ではなく、DVDの特典である生田絵梨花さんとの対談もオススメしておきます。東京公演の千秋楽の日に撮影されたもので、お互いの好きなシーンや、好きな曲、稽古中の裏話などを語り合っているのですが、玲香さん本人が、ヘケートを演じて普段の自分も一層アイドルらしくなったと言うように、この映像でも非常にテンションが高い玲香さんの可愛い姿を観ることができます。


 というわけで、桜井玲香さんの魅力がたくさん詰まった「リボンの騎士」DVDをぜひお手元にどうぞ。