伊藤万理華と個性

 2015年、乃木坂46は数え切れないほど多くの雑誌に取り上げられましたが、その中でも、とびきり異色の活躍を見せたメンバーがいました。伊藤万理華です。デザイン雑誌月刊MdNでの連載開始。それは、週刊誌のグラビアなどと違い、乃木坂46というアイドルブランドとは独立した、伊藤万理華という個性の活躍の象徴でした。振り返れば、2015年はこのMdNに限らず、伊藤万理華の個性が大きく仕事に結びついた年であったと感じます。今回の記事では、「個性」と「表現者」という2つのテーマで、私の考える伊藤万理華の魅力を描きたいと思います。

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個性
 私がこのブログで伊藤万理華について書こうと思い立ったとき、真っ先に「個性」というテーマで書こうと決めました。それは、私にとって伊藤万理華が個性的な人間の象徴だからです。確かに、他の乃木坂46のメンバーも皆それぞれ個性豊かです。しかし、不思議なことに、私の中では伊藤万理華の名前が浮かんでくるのです。なぜでしょうか。

 雑誌OVERTURE No.002の個人特集で伊藤万理華はこんなことを言っています。
お母さんに内緒で、まわりの子が着るような服を買いに行ったこともあったんですけど、結局は後悔しました。その時の流行りで買った服なので、1年くらい経つと「やっぱり買わなきゃよかったな」と思ってしまうようなモノばかりだったんですよ。
 そんなことが何度も続いて自覚したんです。流行に走るのは自分らしくないなって。(中略)
 それからは人と違うことを気にしないようになりました。
 この発言の根底にある「人と違う自分らしさ」という意識は彼女の言動に一貫しているのではないでしょうか。「普通」じゃないこと、他人とは違うこと、自分だけのものを打ち出すこと。伊藤万理華らしさ、を表現すること。伊藤万理華は個性の人間なのです。

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 私が伊藤万理華のこの意識を最も強く感じるのが、彼女のファッションです。私は伊藤万理華の服装が好きです。それは、彼女の服装が他の誰とも違う無二のものだから。彼女の服装は、彼女の内面を、個性を外に表情する武器として機能していると感じるから。日本が世界に誇るファッションデザイナー山本耀司さん(ちなみに伊藤万理華本人もブーツなど彼のブランドのものを愛用しています)はこんなことをおっしゃっています。
 ファッションは本来、いかに個性的であるか、自分自身であるかという、いわば精神活動に利用してもらうものー山本耀司
  服装というと、一般的にあまり重く受け止められないことが多いですが、私は伊藤万理華を語る上で避けられない切り口だと思います。それは彼女の場合、ファッションが単なる上辺のオシャレではなく、山本耀司さんの言うように、「いかに個性的であるか、自分自身であるかという、いわば精神活動に利用」されていると感じるからです。

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 好きなものを好きと言う。自分らしさを貪欲に追い求める。伊藤万理華のブログや、雑誌でのインタビューなどを読んでいると、彼女が好奇心と挑戦心にあふれた人間であることがわかります。それが彼女の個性を花開かせる原動力なのではないでしょうか。


 そんな彼女の個性と豊かな才能は、ファッションに留まらず多方面で真価を発揮しています。たとえば、冒頭にも述べた月刊MdNの連載は、クリエイションに興味関心を寄せる伊藤万理華の熱意と才能が引き寄せたものであると思います。

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 しかし、そうしたものの中でも、私は表現者としての伊藤万理華に強く惹かれます。伊藤万理華は美意識の高い人間です。美的なものに対する感覚、センスが抜群です。だから、自分がどう見られるか、見ている人の目にどう映るかということへの理解力が高い。ライブでパフォーマンスをする彼女にはよく目を奪われます。

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 そして彼女の表現者としての才が最も色濃く表れているのが演技だと思います。

 私が伊藤万理華の演技に心を奪われたのは、彼女が今年初主演した映画「アイズ」を観たときです(まだ観たことがない人はレンタルもできるので、是非観ることをオススメします)。それまでも、1stシングル「ぐるぐるカーテン」の特典として収録された柳沢翔監督による個人PVの「ナイフ」(参考URL: http://youtu.be/-_VAucMOr04 )などを観て、彼女の演技には惹かれていましたが、この映画でその虜になりました。「アイズ」で私が特に感心したのが、彼女の泣く演技です。感情が高ぶって泣く。悲しみ、恐れ、怒り。気持ちと表情のリンクは見事で、女優伊藤万理華の才能を感じたのです。

 伊藤万理華の演技、とりわけ、目の演技はすばらしい。言葉のいらない、語る目を持っている人です。雰囲気のある人です。

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 個性の表現者伊藤万理華。2016年も、伊藤万理華が“らしさ”を発揮し、「好き」を追求していくのを見守りたいと思います。

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